精神看護 Vol.28 No.4【電子版】

- 出版社
- 医学書院
- 電子版ISSN
- 1347-8370
- 電子版発売日
- 2025/07/07
- ページ数
- 88ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥1,650 (本体¥1,500+税10%)
- 印刷版ISSN
- 1343-2761
- 印刷版発行年月
- 2025/06
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巻号一覧
概要
病や障害をもつ人の“心も身体も”ケアする方法をご紹介していきます。また、あらゆる年代・疾患のニーズに応えながら、社会課題に向き合う記事も取り扱います。挑戦する実践家、変革期を支える臨床家、やさしい環境をつくる人たちに注目します。 (ISSN 1343-2761)
隔月刊(奇数月)、年6冊
目次
予想外の新しい視点や関係が創造されたり、自分の信念に変化が起こるなど、さまざまな効能が注目されている「対話」。その多様なアプローチについて、学び、体験しながら、日常における「対話」の可能性を再考するセミナー「対話の効能〈わたし〉と〈あなた〉のあわいvol.2」が、2024年11月から2025年1月にかけて、3回にわたり開催された。
本稿では、そのうちの1回目である信田さよ子氏と本多清見氏を迎えて開催された「自助グループとグループカウンセリング」の内容を中心に紹介していく。(編集部)
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信田氏が「子どもに問題が起きた母親」たちのグループを開始したのは30年前。以来、毎週木曜日、8~10人の参加者で、日中の2時間、参加費3300円という有料の形で開催している。
グループの名はKG。「これはなんぞや?」と思うと、意外にも日本語の「共依存グループ」の頭文字をとって付けたものなのだそうだ。
グループに入るには原宿カウンセリングセンターのクライアントとなり、個別カウンセリング担当カウンセラー・グループ担当カウンセラー・クライアントの三者の合意が必要である。
信田氏いわく、子どもに問題が起きて原宿カウンセリングセンターを訪れる母親の8割は、夫からDVを受けた経験があり、悲惨な夫婦関係を背景にもつという。そのため、このグループの隠れテーマは「夫婦関係」なのだという。
本稿では、信田氏がKGグループで参加者たちに伝えている「I(アイ)メッセージで話す」ことの重要性を中心に、講演を抜粋する形でお伝えしていく。
「I(アイ)メッセージで話す」ことが壊れた家族関係を変える
信田さよ子
講演を終えての対話
信田さよ子×山内 泰
I(アイ)メッセージで返すことで生じる違いを体験する
(編集部)
KG的にI(アイ)メッセージにはどういう意味があるか
信田さよ子
■特別記事
「濃密なケア」は何が難しいのか──生活を共にする親と子の看護から
久保田あや、武井麻子
精神疾患のクローズとオープンのあいだで
野沢みいこ
知っておきたい精神科看護師の道徳的傷つき
松枝美智子
■寄稿
「相性」の一歩先のこと
齋藤美衣
●新連載
突撃! あなたの街の対話ロジカルスペース…1
「対話にまつわる国際学会inボスニア・ヘルツェゴビナ」参加報告会
星野概念
書評家・スケザネがたどる、中井久夫はこんなときどう言ったか…1
なぜ中井久夫は、自らの論の体系化を拒んだのか?
渡辺祐真
ベルリン演劇留学記──演劇とケアの濃密な時間…1
観客席で混ざり合う
野村眞人
●巻頭イラスト
こいけぐらんじ
●たくさんの人の声、集めました!…27
Xでアンケートをとりました! 描いてみよう☆精神科医療の未来
マツコ、TOKIYAPI、田端恭平、バーサーカー、Eri Yoshihara、はやしりょうた、アディー
●偶然、でくわす精神療法──「いつものケア」からこぼれる小さなセラピー…4
コレクティフってそういうことやったんか! 精神療法にでくわしやすい「治療的クラブ」とその雰囲気
橋本和樹
●当事者研究のスキルバンク…48
本日の研究者:山根さん
本日のスキル:最も頼りない人に相談して情けない宝を発見する法
べてるの家