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精神看護 Vol.22 No.2【電子版】

2019年03月発行

特集 教えて先輩!看護って何? 現場のどうしよう、困ったを解消する看護理論

出版社
医学書院
電子版ISSN
1347-8370
電子版発売日
2019/03/11
ページ数
112ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥1,540 (本体¥1,400+税10%)

印刷版ISSN
1343-2761
印刷版発行年月
2019/02
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概要

特集 教えて先輩!看護って何? 現場のどうしよう、困ったを解消する看護理論 何が看護で、何が看護でないか。「Aさんをどう捉えたらいいんでしょう」「Bさんに何ができるんでしょうか」。そんなふうに悩む声を、病棟詰所や訪問看護ステーションで聞くことがあると思います。そんな時、先輩や上司が答えてくれたことがあるでしょう。ある先輩は、自分が経験あるいは学習したことから答えてくれたでしょう。私たちは「看護の視点」で患者さんを捉え、「看護の立場」で患者さんにサービスを提供しています。私たちは看護師です。ですから患者さんに提供するサービスは「看護」でなければなりません。ラーメン屋がうどんを出して「はい、ラーメンお待ち」と言ったらおかしいように、看護以外のことを「これが看護です」と言ってサービスを提供することは詐欺です。こうならないためには“何が看護で”、“何が看護でないか”を知らなければなりません。では看護とは何でしょうか。その問いに答えてくれるのが「看護理論」です。

目次


何が看護で、何が看護でないか

 「Aさんをどう捉えたらいいんでしょう」「Bさんに何ができるんでしょうか」。そんなふうに悩む声を、病棟詰所や訪問看護ステーションで聞くことがあると思います。そんな時、先輩や上司が答えてくれたことがあるでしょう。ある先輩は、自分が経験あるいは学習したことから答えてくれたでしょう。

 私たちは「看護の視点」で患者さんを捉え、「看護の立場」で患者さんにサービスを提供しています。私たちは看護師です。ですから患者さんに提供するサービスは「看護」でなければなりません。ラーメン屋がうどんを出して「はい、ラーメンお待ち」と言ったらおかしいように、看護以外のことを「これが看護です」と言ってサービスを提供することは詐欺です。こうならないためには“何が看護で”、“何が看護でないか”を知らなければなりません。では看護とは何でしょうか。その問いに答えてくれるのが「看護理論」です。

看護という現象を説明したものが看護理論

 しかし「看護理論」と聞くと、「難しい」「とっつきにくい」「現場でどう活かせばいいのかわからない」といった想いを持つ方もいると思います。
 私は看護理論を難しいと感じるのは、「そもそも看護が難しいものだから」だと思っています。いまだに迷うことは多いです。看護は難しいのです。誰にでもできることではないのです。“看護師”だからこそできるのです。ですから看護師は看護が何かを知っていなければなりません。「看護理論」とは“看護”という現象を説明したものです。

 では看護理論を生み出したのはいったい誰なのでしょうか。それは看護理論家と呼ばれる先輩たちです。看護理論家たちを「先輩」と呼ぶことには皆さん抵抗があるでしょうか? ですが、看護理論家たちも臨床現場に立っていました。皆さんと同じ苦労もしていたはずです。そして苦労しながら看護とは何かを考えていました。そんな苦労を経て工夫や発見が生まれ、その積み重ねの上に「看護とは何か」という説明が生まれました。ですから、私は看護理論を「先輩が後輩に伝える看護」だと捉えています。

 本稿は、新人看護師が精神科の臨床で迷いや困難に出会った時、現場の先輩が看護理論を基に一緒に考えてくれるという設定にしました。読者のみなさんも、新人看護師のつもりで、先輩から話を聞く感覚で読んでいただければと思います。

 なお、本稿で解説する看護理論は、筆者である私が要約し、解釈したものに基づいています。要約したうえに解釈しての説明ですから物足りなさを感じる方もいらっしゃるでしょう。物足りなかった方は本元の看護理論を紐解くことをお勧めします。本稿が看護を考えるきっかけとなることを願っています。

■オレム・アンダーウッドの「セルフケア理論」に触れるの巻

■ペプロウの「対人関係理論」でアプローチするの巻

■トラベルビーの「人間対人間の看護」で泣くの巻
原作:中村 創|漫画:水谷 緑



■レポート
スカイプを通じて他県の仲間と話し合う
 「精神科看護勉励会」を開催
渡邉 貴史
■特別記事
自閉症スペクトラムの特性が強い患者さんへの看護【後編】
 知的障害が併存し、暴力があり、長期隔離処遇が続いていたケースが退院に至るまで
山下 隆之



[新連載]
●リエゾンナースである私が、自分史上最も困難を感じたケース…1
本当は歩いてる? 下肢の痛みが消えない人
武用 百子
●うんこあるある…1
精神科の現場で遭遇したアンビリーバボーな話。
塩月 玲奈

[連載]
●間の間…5
飛びます、飛びます
伊藤 亜紗
●便との戦いに終止符を。腸は畑-畑を壊さないためには…2
精神科医の悪戦苦闘の日々(前編)
中島 衛
●幻覚・妄想を聞く。…4
スタッフになぜゆとりが生まれるか
星川 亜未
●これが長谷川病院のセルフケア看護モデルをベースにした看護だ…4
セルフケア看護モデルを活用した事例の展開
細谷 真由、五味 麻里、後藤 優子
●MSEを穴埋め式問題で練習してみよう…4
せん妄のケース
武藤 教志、小野 悟
●栄養精神医学…7
血液検査を栄養学的に活用する
奥平 智之
●栄養学的アプローチと精神科看護…3
脂質がめちゃくちゃ大事。コレステロールが低いのは危険なのだ!
高原 健一
●武井麻子先生にこれを聞きたい…6(最終回)
「デブリーフィング・セッションについて知りたい」の件について。
武井 麻子
●当事者研究のスキルバンク…10
本日の研究者:くまさん
本日のスキル:電話コミュニケーションさみしさ解消法
べてるの家