J. of Clinical Rehabilitation 29巻10号【電子版】
- 出版社
- 医歯薬出版
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2020/12/21
- ページ数
- 100ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥2,640 (本体¥2,400+税10%)
- 印刷版ISSN
- 0918-5259
- 印刷版発行年月
- 2020/09
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概要
最近はリハビリテーション(以下リハ)医学,医療の分野でロボットを目にする機会が急増している.大規模な国際学会,国内学会では当然のようにリハロボットの展示が行われ,国際的にも熾烈な開発競争が行われており,わが国においても多くのリハロボットが開発されている.ロボットリハの最大の長所は多様な課題を同じ条件で多数回行えることである.しかし,単にロボットを使えば効果があるわけではなく,ロボットリハを行うためにはこれまでのリハ医療で培われた多くの概念,特に運動学習の知識と応用が重要である.運動学習による行動変化のためには訓練量,フィードバック,適切な難易度の調整が特に重要である.訓練量はロボットを用いたリハ医療では比較的獲得しやすいので,フィードバック方法と難易度の設定が鍵となり,既にそれらを組み込み済みのロボットも出現している.さらに2020年4月の診療報酬改定により運動量増加機器加算が新設されたことも追い風となっている.
一口にリハロボットといっても多くの違いがあり,本特集では5つのロボットについて各先生から解説いただいた.内山侑紀先生(兵庫医科大学リハビリテーション科)からはイスラエル製のロボットを日本人の体型に合わせて改良した上肢用ロボット型運動訓練装置ReoGo®-J について,中島 孝先生(国立病院機構新潟病院脳神経内科)からは既に神経筋疾患に対して医療機器としての承認を受けているHAL医療用下肢タイプについて,平野 哲先生(藤田医科大学医学部リハビリテーション医学I講座)からは片側下肢麻痺患者の歩行練習支援に特化したウェルウォークについて,松下信郎先生(西広島リハビリテーション病院)からは軽度から中等度の歩行障害を対象としたHonda歩行アシスト®について,上野 真先生(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科リハビリテーション医学)からはリーチング動作の実現を目的とした上肢用ロボットCoCoroe AR2についてそれぞれ解説いただいた.ロボットによっては使用前に講習が義務づけられているものもあり,価格もさまざまである.今後もリハロボットはさらなる発展を遂げる分野であるが,ロボットは決して療法士の代わりにリハ治療を行う存在ではなく,リハ医療全体の中でどのようにリハロボットを使っていくかが問われる.state-of-the-artに触れることで,リハ医学の進歩を味わって欲しい.(編集委員会)
目次
HAL医療用下肢タイプ等のサイバニックデバイス(単関節タイプ,腰タイプ,Cyin)を使用した運動療法 中島孝
ウェルウォーク 平野哲
Honda歩行アシスト® 松下信郎,岡本隆嗣・他
CoCoroe AR2 上野真,下堂薗恵
■連載
緊急連載 COVID-19
第3回 滋賀医科大学医学部附属病院におけるCOVID-19患者へのリハビリテーション 平田知大,児玉成人・他
巻頭カラー リハの現場で役立つ! 目で見る動作・歩行分析
8. ポリオ 松嶋康之,蜂須賀明子・他
ニューカマー リハ科専門医
梶兼太郎
今伝えたい! 脊髄損傷治療の現状と課題
3.リハセンターと急性期医療,救命救急センターの連携 時岡孝光
こういう工夫でこんなに変わった! アドヒアランスやコンコーダンスを高めるリハビリテーション
8.乳がん手術後 伏屋洋志,辻哲也
重度障害、重複障害に対する私のリハビリテーション治療経験
2.多数指再接着例に対するハンドセラピィの経験 射塲靖弘,山下優嗣・他
筋電図を症例から学ぶ
9. ギランバレー症候群 神林隆道,園生雅弘
オーストラリアのリハの現場より
第6回 バイリンガル・マルチリンガル環境における発達障害児のコミュニケーション障害の評価とアプローチ-前編「多言語環境における小児の言語の発達やコミュニケーション能力獲得」 武南恵子,渡辺百合子
脳神経内科領域の診療ガイドラインup date
4.ジストニア診療ガイドライン2018 目崎高広
更生・康复・復健・リハビリテーション
第3回 医療の場とリハビリテーション 江藤文夫
心に残ったできごと―リハビリテーション科の現場から
神経難病患者をリハビリテーションを通じて支える 本崎裕子
臨床経験
Central neurocytoma摘出術後の高次脳機能障害に対しリハビリテーション治療を行った一症例 本田有正,渡邉修・他
重症心身障害児の介護負担に対しバクロフェン髄注療法が有用であった一例-介護負担尺度を用いた検討- 小倉一輝,若林慶・他