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J. of Clinical Rehabilitation 32巻7号【電子版】

臨時増刊号

ニューロモデュレーションを用いたリハビリテーション治療

出版社
医歯薬出版
電子版ISBN
 
電子版発売日
2023/07/03
ページ数
124ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥3,080 (本体¥2,800+税10%)

印刷版ISSN
0918-5259
印刷版発行年月
2023/06
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概要

ニューロモデュレーションを用いたリハビリテーション治療
 ニューロモデュレーションとは物理的刺激や薬物等により神経活動を調整する技術であり,中でも電気刺激療法はかなり以前から人体に対して用いられていた.現在は電気刺激療法の他に,磁気刺激療法,振動刺激療法等もリハビリテーション治療に用いられており,刺激する部位も中枢,末梢等,広範囲にわたっている.また,これらのニューロモデュレーション技術はリハビリテーション治療に併用することでより高い効果を発揮できる.世界各国においてニューロモデュレーションに用いる医療機器の開発競争が行われている現在,治療者は機器やその適応,使用方法を熟知して,さらにどのようにリハビリテーション治療を併用するかについても考慮が必要である.
 ニューロモデュレーションを用いたリハビリテーション治療においては療法士のかかわりが大きい.そこで,本臨時増刊号の冒頭では「療法士とニューロモデュレーション」と題して日本理学療法士協会,日本作業療法士協会,日本言語聴覚士協会の各会長を交えた座談会を企画し,療法士からみたニューロモデュレーションの現状やニューロモデュレーションに関する教育等についてお話しいただいた.個々のニューロモデュレーション治療に関しては,電気刺激,磁気刺激では歴史と未来を述べていただいた後に,電気刺激では経頭蓋直流電気刺激,機能的電気刺激,経皮的電気神経刺激,Brain-Machine Interfaceについて,磁気刺激では経頭蓋磁気刺激,末梢磁気刺激について解説いただいた.新しい医療機器を使いこなすには基礎となる医工学に対する知識が必須であり,間違った使い方をしている場合や,危険性を知らずに使っていることもある.医療者は医工学の知識に乏しいことも多いので,電気刺激,磁気刺激について医工学の立場からも執筆いただいた.近年見直されている振動刺激についても解説をお願いした.薬物療法については,四肢痙縮治療にパラダイムシフトを生じさせたボツリヌス療法,髄腔内バクロフェン投与療法について述べていただいた.これらについてもリハビリテーション治療との併用が鍵となる.
 それ以外にも多くのニューロモデュレーション手技が用いられており,本臨時増刊号ではコラムとして,拡散圧力波,排尿障害に対する電気・磁気刺激療法,経皮的脊髄電気刺激療法,摂食嚥下障害に対する磁気刺激療法について,それぞれ造詣の深い先生に執筆いただいた.さらに,ニューロモデュレーション治療を行う際に問題となり得る臨床研究法についても触れた.
 本臨時増刊号を契機に,わが国におけるニューロモデュレーションを用いたリハビリテーション治療がさらに発展することを願っている.
 (編者:加賀谷 斉「巻頭言」)

目次

巻頭カラー Web座談会 療法士とニューロモデュレーション(斉藤秀之 中村春基 深浦順一 加賀谷 斉(司会))
第1章 「電気刺激を用いたニューロモデュレーション」
 電気刺激療法の歴史と未来(粕川雄司 島田洋一・他)
 経頭蓋直流電気刺激法(tDCS法)─脳卒中片麻痺上肢に対する効果(大西敦斗 徳永美月・他)
 機能的電気刺激(FES)(松永俊樹)
 経皮的電気神経刺激(TENS)(瀧口述弘)
 Brain-Machine Interface(BMI)を活用した脳卒中重度上肢麻痺の機能回復(牛場潤一)
 医工学からみた電気刺激療法(村岡慶裕)
第2章 「磁気刺激を用いたニューロモデュレーション」
 磁気刺激療法の歴史と未来(竹内直行 出江伸一)
 経頭蓋磁気刺激(TMS)(角田 亘)
 末梢磁気刺激(PMS)(藤村健太 加賀谷 斉)
 医工学からみた磁気刺激療法(八島建樹)
第3章 「振動刺激を用いたニューロモデュレーション」
 振動刺激を用いたニューロモデュレーション(野間知一)
第4章 「薬物を用いたニューロモデュレーション」
 ボツリヌス療法の歴史,基礎知識と未来(梶 龍兒 向井洋平)
 上下肢に対するボツリヌス療法(原 貴敏)
 髄腔内バクロフェン投与療法(ITB療法)(根本明宜)

 Column
  臨床研究法とニューロモデュレーション(加賀谷 斉)
  経皮的脊髄電気刺激療法(山口智史 藤原俊之)
  摂食嚥下障害に対する磁気刺激療法(百崎 良)
  拡散圧力波を用いたリハビリテーション治療(緒方 徹)
  排尿障害に対する電気・磁気刺激療法(山西友典)