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J. of Clinical Rehabilitation 29巻2号【電子版】

筋トレの科学と実践

出版社
医歯薬出版
電子版ISBN
 
電子版発売日
2020/12/21
ページ数
100ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥2,640 (本体¥2,400+税10%)

印刷版ISSN
0918-5259
印刷版発行年月
2020/02
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概要

筋トレの科学と実践
 近年,筋萎縮・筋力低下の問題は高齢者のサルコペニアに焦点が当てられるなか,栄養学を含めた学際的な領域へと発展してきている.単に食事を十分とって運動するというだけでは解決できない問題のようだ.先日,サルコペニア肥満の症例を診る機会があったが,外見では筋萎縮はわからないということを実感した.そもそも脂肪と筋組織が違うのは当然で,栄養補給もその視点で考えるのは同じく当然のことである.しかし,普通の食事をとって普通のsedentaryな生活を送っている高齢者のなかにもサルコペニアは存在するわけで,改めて筋萎縮の問題の深淵さを感じる.
 リハビリテーション(以下リハ)以外の領域でサルコペニアやフレイル(frailty)が取り上げられる機会が増える一方,リハではどう対応するのかを問われることも増えている.筋トレはリハの原点の1つでもある.いろいろ要件はあるものの,この問いに対しては筋トレと答えるわけであるが,踏み込んだ話になると答えられないことも多い.そもそも筋肥大はどういうメカニズムで起こるのか,どうすれば効率的に筋肥大が起こるのか,筋肥大は筋力増強と同義なのか等,リハ従事者としては生化学,そして生理学的な基礎に立ち返って答えなければならないと考える.
 高齢者のサルコペニアの話題から離れて,若い層の中でも筋トレがブーム化している.体育系の学問を修めた専門家が下支えして,スポーツジム文化が育っている.ボディビルとまでいかないまでも,ダイエットを意識した筋トレ人口は相当数あるのではないだろうか.その延長線上では電気刺激や加圧トレーニングといった技術を取り入れたものまで用意されている.治療としての電気刺激についてはリハ領域でも長い歴史があるが,商業ベースで使われる電気刺激装置に関する知識は乏しく,果たして効果はどの程度なのかと質問されても答えに窮する.一方,リハでは筋トレと電気刺激を組み合わせた新技術が研究され,既にシステム化されており,無重力での廃用性筋萎縮に学問的に取り組んだ報告もある.加圧トレーニングも医療界で取り組む例が出てきており,高齢者,種々の基礎疾患をもった患者にも安全に適用できることが報告されている.
 本特集ではこのような社会背景に対して,筋トレを正面から扱い,生化学,生理学,栄養学,理学療法学,そして医学における当該領域の第一人者から執筆いただくことにした.高齢者,患者のためだけのテーマでなく,広く一般の筋トレブーマーにも役立つ内容になっているので,リハに携わる読者には自身の専門領域の知識の補充として役立てられたい.(編集委員会)

目次

筋トレの生化学:筋肥大のメカニズム  後藤勝正
筋トレの生理学:筋萎縮と筋肥大  池添冬芽
筋トレの栄養学:サルコペニアとアミノ酸摂取  藤田聡
加圧トレーニングの方法と効果  中島敏明
電気刺激療法とHybrid training system  松瀬博夫
■新連載
こういう工夫でこんなに変わった! アドヒアランスやコンコーダンスを高めるリハビリテーション 
1.総論:リハビリテーション医療におけるアドヒアランスやコンコーダンスの重要性  上月正博 
■連載
巻頭カラー  リハの現場で役立つ! 目で見る動作・歩行分析 
2.健常歩行のバイオメカニクス②-関節モーメントとパワー-  勝平純司,江原義弘 
運動器・末梢神経の診察テスト法 
5.手関節疾患に対する主なる診察法  藤尾圭司 
筋電図を症例から学ぶ 
2. 尺骨神経障害(肘部尺骨神経障害)  谷真美,補永薫・他 
ニューカマー リハ科専門医 
  佐藤真理 
リハビリテーション医療における臨床倫理 
7. 事例紹介 小児や重症心身障害児(者)  遠藤雄策 
現場で生かせるExcelシート付き! リハビリテーション自主トレーニング指導 
17.介護 老人保健施設の自主トレーニング  相馬孝広,岩丸陽彦 
急性期リハビリテーションの実際─なにを、いつ、どのように 
12. COPDの急性増悪  花山耕三,佐藤宏樹 
心に残ったできごと―リハビリテーション科の現場から 
福祉用具とともに  高岡徹 
臨床経験 
理学療法士を中心とした多職種介入によりADLの向上と化学療法の施行に至った進行肺がんに併発した膿胸の一例  奥谷大介,光井恵麻・他
脳梁離断症状の回復過程に注意障害が影響した1例  福田和浩,石井和樹・他

TOPICS 
パーキンソン病の運動緩慢に対する非薬物療法―磁気刺激療法  濱田雅
学会報告 
第3回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会  藤井智恵子