医学・医療の電子コンテンツ配信サービス

isho.jp

0 ようこそ、ゲストさん
0

J. of Clinical Rehabilitation 30巻7号【電子版】

臨時増刊号

がんのリハビリテーション-成果と展望

出版社
医歯薬出版
電子版ISBN
 
電子版発売日
2021/07/05
ページ数
144ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥3,080 (本体¥2,800+税10%)

印刷版ISSN
0918-5259
印刷版発行年月
2021/06
ご利用方法
ダウンロード型配信サービス(買切型)
同時使用端末数
2
対応OS
iOS最新の2世代前まで / Android最新の2世代前まで
※コンテンツの使用にあたり、専用ビューアisho.jpが必要
※Androidは、Android2世代前の端末のうち、国内キャリア経由で販売されている端末(Xperia、GALAXY、AQUOS、ARROWS、Nexusなど)にて動作確認しています
必要メモリ容量
102 MB以上
ご利用方法
アクセス型配信サービス(買切型)
同時使用端末数
1
※インターネット経由でのWEBブラウザによるアクセス参照
※導入・利用方法の詳細はこちら

巻号一覧

概要

がんのリハビリテーション-成果と展望
 がん治療の急速な進歩とがんサポーティブケアの充実に伴い,がん患者の生命予後の延伸と,がん患者のQOLの向上が図られ,がん対策基本法に掲げられた崇高な理念「がん患者がその居住する地域にかかわらず,科学的知見に基づく適切ながん医療を受けることができるようにすること」に着実に近づいていることは,国民の2人に1人ががんに罹患する時代の福音です.
 2007年4月に施行されたがん対策基本法は,故山本孝史参議院議員が自らの体験を通して,がん対策の法制化の必要性を強く訴え続けた結果,議員立法として提出され成立した画期的な法律でした.がん対策基本法によって,わが国のがん診療が大きく変化し,進歩したことは誰もが認めるところでしょう.
 2016年に改正されたがん対策基本法では,このような成果を踏まえて,次の段階へ内容を進化させ,医療の充実にとどまらず,がんサバイバーのQOL向上を目指す意思が強く表れています.2018年3月に策定された第3期がん対策推進基本計画には,がんゲノム医療,AYA世代がん対策,がんサバイバーシップ支援,支持療法の推進等,この10年間で新たに認識された課題が施策に加えられました.
 がんのリハビリテーションは2010年にがん患者リハビリテーション料が保険収載され,がんのリハビリテーション研修会により,そのすそ野は確実に広がりました.また,がんリハビリテーションのTextbook,『CANCER REHABILITATION』が2019年に10年ぶりに改訂されたのと時期を同じくして,日本リハビリテーション医学会の「がんのリハビリテーション診療ガイドライン第2版」が発行されたように,リハビリテーション医学の中で臨床,研究レベルの成長が著しい分野です.一方で,がん治療の進歩は驚くほど速く,がんリハビリテーションの技術も当然進化しなければなりません.
 そこで,これまでのがんリハビリテーションの成果を振り返り,最新のがん治療にふさわしいがんリハビリテーションの将来像を示すことをこの臨時増刊号の狙いとしました.第1章ではわが国のがん治療の最先端で活躍する第一人者により,リハビリテーション関連職種にとって必須ながん治療の知識がわかりやすく解説されているだけでなく,今後のがん治療の明るい未来が語られています.第2章ではがんリハビリテーションの各論について臨床経験豊富な筆者に,ご自身の実践と関連研究のReviewから成果をまとめていただき,望ましい未来について解説をしていただきました.さらにコラムでは,がん対策,がんリハビリテーションに関連する多くのトピックスを取り上げ,第一線で活躍されている方々に簡潔にまとめていただきました.
 結果として,がんリハビリテーションに加えて現代がん治療とがん対策全体がupdateできる素晴らしい1冊が出来上がったと感動しています.
 いまだ出口の見えないコロナ禍であり,日々の生活の閉塞感にとどまらず,診療における感染対策やTelemedicine対応,職員の健康管理にワクチン接種,研究活動の制約等,精神的にも物理的にもストレスの多い時期に執筆を快くお引き受けいただき,玉稿を賜った筆者の方々に心より御礼を申し上げます.(編者:水落和也)

目次

第1章「がん治療最前線」
薬物療法の最前線  高見澤重賢,大江裕一郎
ロボット支援手術  北村香介,堀江重郎
造血幹細胞移植  荒隆英,豊嶋崇徳
放射線治療の最前線-技術発展の歴史と今後の展望  加藤弘之,加納希生・他
がん治療の未来とリハビリテーション  山口建
第2章「がんのリハビリテーション最前線」
周術期リハビリテーション  村岡香織
造血幹細胞移植中,移植後のリハビリテーション  井上順一朗,牧浦大祐・他
がん患者のリハビリテーション栄養  若林秀隆
骨転移診療とリハビリテーション  大島和也
進行がん・末期がん患者のリハビリテーション診療  宮田知恵子
頭頸部がんの摂食嚥下リハビリテーション  高橋美貴,丹生健一
小児がんのリハビリテーション  清谷知賀子
在宅でのがんリハビリテーション  小林毅
がんリハビリテーションチーム運営  水落和也

巻頭カラー 
最新放射線治療機器とその効果-重粒子線  鎌田正 
コラム 
日本発 がんリハビリテーション研究 AMED研究の成果  辻哲也
がんの東洋医学(漢方治療)  板倉英俊
リンパ浮腫治療のブレークスルー  前川二郎,北山晋也
がん患者の就労支援  岡元るみ子
AYA世代のがん相談支援  成川明子
がんサバイバーの運動  広瀬眞奈美
ACPと看取り  羽鳥裕
がんゲノム医療  廣島幸彦
がんのリハビリテーションにおける義肢装具支援機器  水落和也