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助産雑誌 Vol.75 No.12【電子版】

2021年12月発行

組織で育む助産実践能力――国立成育医療研究センターの助産師能力開発プログラム

出版社
医学書院
電子版ISSN
1882-1421
電子版発売日
2021/12/06
ページ数
106ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥1,650 (本体¥1,500+税10%)

印刷版ISSN
1347-8168
印刷版発行年月
2021/11
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概要

組織で育む助産実践能力――国立成育医療研究センターの助産師能力開発プログラム 2012(平成24)年,日本看護協会は「助産実践能力成熟段階(クリニカルラダー,CLoCMiP®)」を開発,公表し,2017年に完成させました。これは,助産師に必要とされる実践能力を段階的に表したものであり,大きく5つの発達段階と,助産師のコア・コンピテンシーの4要素を枠組みとして構成されています。社会の変化や助産師への役割期待に応えることのできる助産師の育成を目指して,分娩取扱施設をはじめ,教育を担当する各組織では,CLoCMiP®を基に研修を企画・運営することが推奨されています。
助産師の生涯発達および職業人生を支援し,何よりも社会や妊産婦の期待に応えられる助産師の育成・支援を行うために,国立成育医療研究センターではCLoCMiP®や「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版),JNAラダー」などを基に,自施設の機能や特性,地域に果たす役割を踏まえた助産師能力開発プログラムを独自に作成しています。特集では,このプログラム作成の経緯と全体像を掲載し,各段階での研修の実際を解説いただきます。それぞれの施設の規模や特性に合わせた継続研修を考える上でのヒントとなれば幸いです。

目次

国立成育医療研究センター助産師能力開発プログラム――作成の経緯とその全体像
平本康子

助産師能力開発プログラム展開の実際
平井晶子

コロナ禍での院内研修の工夫――研修企画運営担当の立場から
平本康子

レベル別にみた院内研修の概要
松原資恵

レベル別にみた院内研修の実際――周産期病棟における研修の工夫
市島美保

■Focus
人工妊娠中絶と助産師――日本の現状について英国助産師の実践をもとに考える
小澤淳子


■特別記事
助産師主導の継続ケアがポジティブな出産体験につながる理由を考える――母親と助産師の語りから[後編]
古宇田千恵/中野裕子

■TOPICS
学生団体が取り組む「楽しく安心して子育てできる社会」づくり――同世代である若者に向けて,子育ての実際を聞くイベントを開催
城戸真和子/村上芽生/藤本祥子/島倉優奈

●続・いのちをつなぐひとたち[36]
野口和恵さん

●宝物,教えてください[70]
北野寿美代先生と母乳育児の本
下川りん

●日本の乳信仰をめぐる旅 おっぱい神社・おっぱい寺・乳銀杏・乳地蔵・乳神様たち[12・最終回]
おっぱい神社等を記録するワーキンググループ

●経験から学ぶ助産ケア[4]
5年目助産師の苦い経験
濱嵜真由美/間中伴子

●5つのテーマで学ぶ女性ホルモン剤と血栓症[5・最終回]
女性ホルモン剤と血栓症のリスク因子,血液型別リスクおよび予後――全国疫学調査結果から②
杉浦和子

●多様性があたりまえの未来へ 国内最大規模のLGBTs調査結果から[8]
小中高校・特別支援学校の教員におけるLGBTsの認識(3)
日高庸晴

●りれー随筆[443]
365日を埋めていく
安井まどか