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臨牀消化器内科Vol.30 No.07【電子版】

2015年6月増刊号

【特集】胃癌の診療

出版社
日本メディカルセンター
電子版ISSN
2433-2488
電子版発売日
2017/07/03
ページ数
281ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥6,600 (本体¥6,000+税10%)

特記事項
p882図は、諸般の事情により黒塗りとなっています
印刷版ISSN
0911-601X
印刷版発行年月
2015/05
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概要

【特集】胃癌の診療 臨牀消化器内科 Vol.30 No.7 増刊号は『胃癌の診療』
 まず胃癌診療に必要な基礎知識として罹患率,死亡率,胃癌の危険因子,Helicobacter pyloriとの関係,EB ウイルス,遺伝子変異,エピジェネティクス,萎縮性胃炎,腸上皮化生などを取り上げている.
 胃癌の診断に関しては,腫瘍マーカー,画像診断としてX 線造影,CT,MRI,PET 検査を取り上げ,内視鏡診断,生検診断,切除標本診断などを取り上げている.
 胃癌の治療では,治療ガイドライン・ESD/EMR ガイドラインの概要,早期胃癌に対する内視鏡治療,外科標準手術,腹腔鏡下手術,術前・術後補助化学療法,化学療法,緩和治療,肝転移に対するアプローチ,腹腔内化学療法,放射線療法,免疫治療,さらには漢方の役割まで取り上げ,胃癌類縁疾患についても述べており,まさに現在の『胃癌の診療』のすべてを取り上げている.

目次

■Ⅰ.胃癌診療に必要な基礎知識
1 胃癌罹患率,死亡率の動向―日本と海外の比較
雑賀公美子,西本  寛
Ⅰ.最近の年齢階級別胃癌罹患率および死亡率 15
Ⅱ.胃癌罹患率・死亡率の年次推移 16
Ⅲ.胃癌罹患率・死亡率の比 18
Ⅳ.生存率 18
2 胃がん検診―日本と海外の現状
井上  泉,加藤  順,前北 隆雄
井口 幹崇,玉井 秀幸,一瀬 雅夫
Ⅰ.日本の現状 20
Ⅱ.海外の現状 23
3 胃癌治療成績の全国集計
藤原 久貴,和田 剛幸,森田 信司
深川 剛生,片井  均
Ⅰ.外科切除率と手術死亡率の推移 25
Ⅱ.外科切除症例の5 年生存率の推移 26
Ⅲ.内視鏡的切除症例について 27
4 胃癌の危険因子―疫学的視点から
島津 太一
Ⅰ.胃癌の危険因子に関するエビデンス―国際的な評価 29
Ⅱ.胃癌の危険因子に関するエビデンス―日本人における評価 31
5 胃癌とHelicobacter pylori
兒玉 雅明,沖本 忠義,村上 和成
Ⅰ.胃癌との関与 33
Ⅱ.H. pyloriの病原因子 34
Ⅲ.CagAの多型性 34
Ⅳ.除菌による胃粘膜変化 35
Ⅴ.除菌による胃癌予防効果 36
Ⅵ.除菌後胃癌症例の特徴 36
Ⅶ.除菌時点における除菌後胃癌の高リスク因子 37
Ⅷ.除菌後胃粘膜観察での注意点 37
Ⅸ.ESD後除菌におけるRCT2篇の比較 37
Ⅹ.除菌後と非除菌での異時性胃癌形質の差 37
Ⅺ.除菌後異時性胃癌のメタ解析 38
6 胃癌とEBウイルス
阿部 浩幸,深山 正久
Ⅰ.疫 学 41
Ⅱ.臨床的特徴 41
Ⅲ.病理組織学的特徴 42
Ⅳ.分子生物学的特徴 43
7 胃癌の遺伝子変異
大上 直秀,仙谷 和弘,坂本 直也
浦岡 直礼,服部 拓也,安井  弥
Ⅰ.Cancer gene 45
Ⅱ.胃癌におけるcancer gene 46
Ⅲ.胃型・腸型形質の胃癌におけるcancer geneの異常 46
Ⅳ.腸型胃癌の転写因子CDX2 の標的遺伝子 47
Ⅴ.網羅的遺伝子発現解析から同定された新規胃癌関連遺伝子FKTN 48
8 胃癌のエピジェネティクス
前田 将宏,牛島 俊和
Ⅰ.DNAメチル化異常とは 50
Ⅱ.胃癌におけるDNA メチル化異常 51
Ⅲ.DNAメチル化異常の誘発機構とエピジェネティックな発癌の素地 51
Ⅳ.DNAメチル化異常の臨床応用 53
9 胃癌の組織多様性
山本智理子,加藤  洋,石川 雄一
Ⅰ.組織混在型と臨床病理 55
Ⅱ.『胃癌治療ガイドライン』での適応拡大病変と組織混在型 56
10 胃癌と萎縮性胃炎,腸上皮化生
塚本 徹哉,桐山 諭和,立松 正衞
Ⅰ.H. pylori感染による慢性萎縮性胃炎および腸上皮化生の発生進展 59
Ⅱ.H. pylori除菌による胃癌予防 61
Ⅲ.腸上皮化生は分化型腺癌の前癌病変か? 62
11 胃腺腫と胃癌
九嶋 亮治
Ⅰ.胃腺腫とは―日本と欧米での違い 66
Ⅱ.腺腫と腺癌の違い(概念) 66
Ⅲ.管状腺腫(腸型)/腸型腺腫/小腸型腺腫 67
Ⅳ.管状腺腫(胃型)/胃型腺腫/幽門腺腺腫 68
■Ⅱ.胃癌の診断
1 胃癌の診断概要―治療方針決定のために必要な検査・診断のフロー
山道 信毅
Ⅰ.胃癌治療方針決定のための第1ステップ 73
Ⅱ.胃癌治療方針決定のための第2ステップ 75
2 胃癌診断における腫瘍マーカーの臨床的意義
大嶋 陽幸,名波 竜規,鈴木  隆
谷島  聡,島田 英昭
Ⅰ.腫瘍マーカー陽性率と臨床病理学的因子との関連 79
Ⅱ.手術後の予後並びに再発率との関連 80
Ⅲ.手術後のフォローアップ・再発治療における有用性 80
3 胃癌の画像診断―X線造影,CT,MRI,PET検査
石川  勉
Ⅰ.胃X線造影検査 82
Ⅱ.CT検査 84
Ⅲ.MRI検査 88
Ⅳ.PET・PET/CT検査 89
4 胃癌の内視鏡診断―拾い上げ診断から質的診断まで
番 大和,樺 俊介,炭山 和毅
田尻 久雄
Ⅰ.通常白色光観察による拾い上げ診断 92
Ⅱ.画像強調観察(デジタル・光デジタル法)による早期胃癌診断 95
Ⅲ.深達度診断 97
Ⅳ.顕微内視鏡技術によるoptical biopsyの現況 98
5 胃癌の生検診断
大倉 康男
Ⅰ.Group 分類の変遷 101
Ⅱ.胃癌の生検診断 102
Ⅲ.胃癌の生検診断における問題 104
6 胃癌の切除標本診断
二村  聡,塩飽 洋生,山下 兼史
佐藤 啓介,柴田 亮輔,橋本 竜哉
Ⅰ.一般的事項 106
Ⅱ.内視鏡治療標本の取り扱い 108
Ⅲ.外科切除標本の取り扱い 110
Ⅳ.病理診断報告書について 112
■Ⅲ.胃癌の治療
1 胃癌治療ガイドラインの概要
佐野  武
Ⅰ.『胃癌治療ガイドライン』の歴史と位置づけ 117
Ⅱ.『胃癌治療ガイドライン』第4 版の概要 118
Ⅲ.今後の改訂作業 121
2 胃癌ESD/EMR ガイドラインの概要
小野 裕之
Ⅰ.胃癌治療ガイドラインと胃癌ESD/EMR ガイドラインの違い 122
Ⅱ.ガイドライン作成の手順と内容 123
3 早期胃癌に対する内視鏡治療
藤崎 順子,平澤 俊明,由雄 敏夫
石山晃世志,山本 頼正,土田 知宏
五十嵐正広
Ⅰ.組織回収法 126
Ⅱ.組織破壊法 132
4 胃癌に対する外科標準手術
瀧井麻美子,竹村 雅至,笹子三津留
Ⅰ.定型手術 136
Ⅱ.非定型手術 138
Ⅲ.進行度別手術 138
5 胃癌に対する腹腔鏡下手術
阿部 展次,橋本 佳和,大木亜津子
竹内 弘久,長尾  玄,正木 忠彦
森  俊幸,杉山 政則
Ⅰ.胃癌に対する腹腔鏡下手術の位置づけ 141
Ⅱ.腹腔鏡下手術の適応 142
Ⅲ.短期成績―開腹手術との比較 142
Ⅳ.長期成績―開腹手術との比較 142
Ⅴ.腹腔鏡下胃全摘術 142
Ⅵ.進行胃癌への適応拡大 143
Ⅶ.腹腔鏡下胃切除術の実際 143
6 胃癌に対する術前・術後補助化学療法
桜本 信一,鷲尾真理愛,竹下宏樹
椙田 浩文,岡  伸一,佐藤 弘
Ⅰ.術後補助化学療法 147
Ⅱ.術前補助化学療法 150
7 胃癌に対する化学療法
島田 安博
Ⅰ.化学療法の目標 152
Ⅱ.化学療法適応の原則 152
Ⅲ.治療前・中の検査・腫瘍評価 153
Ⅳ.一次治療として推奨されるレジメン 153
Ⅴ.二次治療として推奨されるレジメン 155
Ⅵ.境界領域の化学療法に関する議論 156
8 胃癌に対する緩和治療―ステント治療も含む
長尾さやか,斉田 芳久,渡邊 良平
榎本 俊行,中村 陽一,長尾 二郎
Ⅰ.腫瘍からの出血 158
Ⅱ.穿 孔 158
Ⅲ.閉塞性黄疸 159
Ⅳ.疼 痛 159
Ⅴ.腹水貯留 159
Ⅵ.尿路閉塞 159
Ⅶ.消化管狭窄・閉塞 159
9 胃癌肝転移に対する内科的アプローチ―ラジオ波治療
椎名秀一朗,中川 勇人,近藤 祐嗣
浅岡 良成,建石 良介,小池 和彦
Ⅰ.胃癌肝転移に対するRFA の適応 163
Ⅱ.症 例 164
Ⅲ.方 法 164
Ⅳ.成 績 164
Ⅴ.考 案 165
10 胃癌肝転移に対する外科的アプローチ
青笹 季文,平木 修一,野呂 拓史
辻本 広紀,長谷 和生,山本 順司
Ⅰ.胃癌肝転移に対する外科治療の成績 167
Ⅱ.肝切除の適応基準 169
Ⅲ.肝切除後の治療 169
11 胃癌に対する腹腔内化学療法
石神 浩徳,北山 丈二
山口 博紀,渡邉 聡明
Ⅰ.腹膜播種に対する腹腔内化学療法 171
Ⅱ.S―1+パクリタキセル(PTX)経静脈・腹腔内併用療法 172
Ⅲ.その他の腹腔内投与併用化学療法 174
12 胃癌に対する放射線療法
山下 英臣
Ⅰ.放射線療法のエビデンス 175
Ⅱ.照射方法 177
13 胃癌に対する免疫治療
長岡 孝治,垣見 和宏
Ⅰ.がんと免疫のサイクル 179
Ⅱ.腹水貯留を伴う胃癌に対するγδT 細胞治療 182
14 胃癌治療における漢方の役割
星野惠津夫,井上 美貴
Ⅰ.胃癌患者に対する漢方サポートの原則 184
Ⅱ.胃癌術後の栄養素欠乏症の把握と是正 185
Ⅲ.胃癌患者がしばしば呈する病態に対する定番の漢方処方 185
Ⅳ.副作用等に漢方治療が有用であったと考えられる胃癌症例 186
■Ⅳ.通常型と区別すべき胃癌および胃癌類縁疾患
1 残胃の癌
清水 伸幸
Ⅰ.定 義 192
Ⅱ.発生要因 193
Ⅲ.対 策 195
2 食道胃接合部癌
瀬戸 泰之,山下 裕玄
Ⅰ.食道胃接合部診断基準 198
Ⅱ.食道胃接合部領域,食道胃接合部癌 198
Ⅲ.疫 学 199
Ⅳ.外科治療―とくにリンパ節郭清について 200
Ⅴ.内視鏡治療 200
Ⅵ.化学(放射線)療法 201
3 AFP産生胃癌
岸本  充
Ⅰ.臨床像 203
Ⅱ.組織分類 203
Ⅲ.発生機序 204
4 胃底腺型胃癌
野村 亮介,八尾 隆史,上山 浩也
日高 康博,李  世容,齋藤  剛
Ⅰ.臨床的特徴 206
Ⅱ.組織学的特徴 207
Ⅲ.鑑別診断 209
Ⅳ.悪性度・予後 209
Ⅴ.胃底腺型胃癌と遺伝子異常 209
5 胃神経内分泌腫瘍
栃本 昌孝,細川  治,柳本 邦雄
高橋 裕季,堀口 雄大,大島 正寛
川口 雅彦,加藤 秀明,渡邊  透
Ⅰ.胃カルチノイド 212
Ⅱ.胃内分泌細胞癌 212
Ⅲ.内分泌細胞腫瘍のWHO 分類の問題点 213
6 家族性胃癌
杉本 真也,諸星 雄一,小松 弘一
Ⅰ.症例からのCDH1 遺伝子変異の想起 215
Ⅱ.遺伝性びまん性胃癌(HDGC)の発見と診断 217
Ⅲ.大きなゲノム再構成とde novo 変異の存在 217
Ⅳ.臨床における注意点 218
7 胃悪性リンパ腫
中村昌太郎,松本 主之
Ⅰ.胃リンパ腫の病因 220
Ⅱ.胃リンパ腫の診断 221
Ⅲ.胃リンパ腫の治療 223
8 胃GIST
西田 俊朗,木下 敬弘,芝崎 秀儒
Ⅰ.胃GIST の特徴 227
Ⅱ.胃GIST と胃癌の鑑別と併存 229
Ⅲ.術後の問題 232
■Ⅴ.胃癌のトピックス
1 胃癌の病理に迫る胃拡大内視鏡診断の進歩
八尾 建史,金光 高雄,長浜  孝
土山 寿志,金坂  卓,岩下 明德
Ⅰ.Vessels within epithelial circle(VEC) pattern 235
Ⅱ.白色球状外観(WGA) 238
Ⅲ.Dense―type crypt openings 239
Ⅳ.Absent microsurface pattern 241
2 OSNA(One―Step Nucleic Acid Amplification)法による胃癌リンパ節転移診断
宮代  勲,冨田 裕彦,矢野 雅彦
松浦 成昭
Ⅰ.OSNA 法によるリンパ節転移検査 245
Ⅱ.胃癌に関するOSNA 法の臨床性能試験 246
Ⅲ.OSNA 法とセンチネルリンパ節生検 247
3 胃腫瘍に対する腹腔鏡内視鏡合同手術
平澤 俊明,比企 直樹
Ⅰ.胃SMT に対するLECS 250
Ⅱ.胃癌,腫瘍の露出を伴うSMT に対するLECS 252
4 胃癌センチネルリンパ節ナビゲーション手術
竹内 裕也,島田 理子,中村理恵子
高橋 常浩,和田 則仁,川久保博文
才川 義朗,北川 雄光
Ⅰ.センチネルリンパ節ナビゲーション手術 256
Ⅱ.胃癌センチネルリンパ節生検の実際  257
Ⅲ.胃癌SN 生検の成績 257
Ⅳ.胃癌SN 生検の臨床応用 258
5 胃癌のロボット手術
須田 康一,石田 善敬,宇山 一朗
Ⅰ.da Vinci Surgical System の特長と海外における消化器外科領域のロボット支援手術の位置付け 261
Ⅱ.当科でのロボット支援手術導入の経緯と手技の標準化 263
Ⅲ.胃癌に対するロボット支援胃切除の先進医療と将来展望 264
6 胃癌における分子標的薬の進歩
小倉 孝氏,朴  成和
Ⅰ.トラスツズマブ 266
Ⅱ.Ramucirumab 267
Ⅲ.臨床開発中の分子標的薬 268
Ⅳ.今後の分子標的薬の臨床開発 269
7 胃癌におけるCART(Cell―free and Concentrated Ascites Reinfusion Therapy)
松﨑 圭祐,太田惠一朗
Ⅰ.KM―CART について 271
Ⅱ.胃癌診療におけるKM―CART の役割 273
索  引………276