臨牀消化器内科Vo.29 No.07【電子版】
- 出版社
- 日本メディカルセンター
- 電子版ISSN
- 2433-2488
- 電子版発売日
- 2017/08/14
- ページ数
- 286ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥6,600 (本体¥6,000+税10%)
- 印刷版ISSN
- 0911-601X
- 印刷版発行年月
- 2014/05
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概要
C型肝炎:ウイルス発見から25年で見えてきた疾患のしくみ
目次
1 HCV発見の経緯と意義 宮村 達男 13
Ⅰ.Disease burden 13
Ⅱ.C型肝炎の診断基準 14
Ⅲ.それまでのHCV探索の試み 14
Ⅳ.チンパンジーの感染実験でわかっていたこと 15
Ⅴ.クローニング作戦と出発材料 15
Ⅵ.クローンの単離 16
Ⅶ.クローンの同定 17
Ⅷ.さらなる確認と診断法の確立 17
Ⅸ.患者血液からのウイルス遺伝子単離 17
2 HCVの複製機構 岡本 徹,松浦 善治 20
Ⅰ.HCVの生活環 20
Ⅱ.HCV複製におけるウイルス蛋白質の役割 21
Ⅲ.HCV複製に関与する宿主蛋白質 21
Ⅳ.HCV複製におけるmicroRNA 22
Ⅴ.HCV複製における膜構造 23
Ⅵ.HCVマウスモデルから見たHCV複製の仕組み 24
3 HCV持続感染のしくみ 團迫 浩方,加藤 宣之 27
Ⅰ.HCVによる自然免疫応答からの逃避 27
Ⅱ.HCVによる獲得免疫応答からの逃避 29
4 HCV培養系はどこまで進んだか 脇田 隆字 31
Ⅰ.HCVレプリコン 31
Ⅱ.シュードタイプウイルスとトランスパッケージングウイルス 32
Ⅲ.JFH―1 株と感染感受性細胞 34
Ⅳ.新たな感染性HCVクローンの開発 35
Ⅴ.感染中和抗体の解析 35
Ⅵ.新規抗ウイルス薬の開発 35
5 HCV感染実験系における代謝変化 相崎 英樹,松田 麻未,藤本 陽,脇田 隆字 38
Ⅰ.HCV感染が宿主糖質代謝に与える影響 38
Ⅱ.HCV感染が宿主脂質代謝に与える影響 39
Ⅲ.HCV感染が宿主エネルギー代謝に与える影響 40
Ⅳ.HCV感染が宿主核酸合成に与える影響 40
6 HCV遺伝子型と病態 是永 匡紹,溝上 雅史 42
Ⅰ.HCVgenotype(遺伝子型)と世界分布 42
Ⅱ.HCV遺伝子型とdisease progression(病態進行) 43
Ⅲ.HCV遺伝子型と感染時期・肝発癌 43
Ⅳ.HCV遺伝子型とIFN 治療効果 44
Ⅴ.HCV遺伝子型とIFN+DAAs 45
Ⅵ.HCV遺伝子型とIFN free治療 45
Ⅶ.1b 型と2a 型 46
7 HCVとmiRNA 大塚 基之,吉川 剛史,岸川 孝弘, 大野 元子,高田 朱弥,柴田智華子, 小池 和彦 49
Ⅰ.HCVの複製におけるmiRNA の意義 50
Ⅱ.HCV感染に伴うmiRNA 発現量の変化による病態形成 52
Ⅲ.HCVのIFN 応答とmiRNA 52
Ⅳ.HCV関連病態のバイオマーカーとしてのmiRNA 53
8 肝ヒト化マウスを用いたHCV研究 今村 道雄,平賀 伸彦
Ⅰ.HCV感染マウスを用いた抗ウイルス薬の効果判定 55
Ⅱ.IL28B 遺伝子多型とHCV複製能およびIFN 感受性 56
Ⅲ.DAA の治療効果 57
Ⅳ.HCV感染阻害の検討 58
第Ⅱ章 HCV感染疫学の現況
1 日本のHCV感染の疫学― キャリア 田中 純子 63
Ⅰ.HCV抗体陽性率と感染を知らないまま社会に潜在するHCVキャリア数 64
Ⅱ.HCV持続感染者(HCVキャリア)の全体数の把握について 69
2 日本のHCV感染の疫学― 新規感染 片山 惠子,田中 純子 71
Ⅰ.HCVの母子感染について 72
Ⅱ.供血者集団におけるHCV感染の新規発生率 72
Ⅲ.血液透析患者集団におけるHCV感染の新規発生率 74
Ⅳ.C型急性肝炎のサーベイランス報告数 75
Ⅴ.診療報酬記録(レセプト)を利用したC型急性肝炎患者数の推計 76
3 輸血後肝炎の現在 内田 茂治,星 友二 78
Ⅰ.輸血感染症例数の把握 79
Ⅱ.輸血感染症例数 80
Ⅲ.輸血後肝炎の将来 81
Ⅳ.輸血後HIV感染 81
4 C型肝炎と住民健診 酒井 明人,野田 八嗣,島上 哲朗,金子 周一 83
Ⅰ.肝炎ウイルス検診の全国状況 83
Ⅱ.検診で見出されたC型肝炎症例の治療状況 84
Ⅲ.肝炎ウイルス検診における石川県の取り組み 85
Ⅳ.IFN 療法施行率向上を目指した施策 86
Ⅴ.検診におけるフォローアップ事業の重要性 86
5 C型肝炎診療における肝臓専門医の役割 立山 雅邦,渡邊 丈久,福林光太郎,田中 基彦,佐々木 裕 88
Ⅰ.HCV感染者の疫学から見た今後の役割 88
Ⅱ.C型肝炎の治療法の発展から見た役割 89
Ⅲ.C型肝炎の受検状況から見た今後の役割 89
6 小児C型慢性肝炎診療の現状 乾 あやの,角田 知之,小松 陽樹,藤澤 知雄 92
Ⅰ.自然経過 92
Ⅱ.小児期の治療の現状 92
Ⅲ.当科における治療法 93
Ⅳ.小児C型慢性肝炎におけるIL28B 遺伝子多型 95
第Ⅲ章 変貌したC型慢性肝炎の経過
1 C型慢性肝炎の自然経過 城下 智,田中 榮司 99
Ⅰ.急性肝炎と慢性化 99
Ⅱ.慢性化関連因子 100
Ⅲ.C型慢性肝炎のALT値の推移 100
Ⅳ.急性増悪 100
Ⅴ.慢性肝炎,肝硬変,肝細胞癌への病態進展 101
Ⅵ.病態進展因子 102
Ⅶ.肝線維化ステージの進行速度 103
2 C型急性肝炎の慢性化とその制御 宮村 達雄,神田 達郎,横須賀 收 105
Ⅰ.C型急性肝炎 105
Ⅱ.C型急性肝炎の診断 106
Ⅲ.本邦におけるC型急性肝炎の疫学・診断 107
Ⅳ.C型急性肝炎に対する抗ウイルス治療 107
3 C型慢性肝炎の組織学的特徴 鹿毛 政義,谷川 健 110
Ⅰ.慢性肝炎の肝病理組織像 110
Ⅱ.C型慢性肝炎の組織像の特徴― B型慢性肝炎との比較 110
Ⅲ.C型慢性肝炎からの自己免疫性肝炎の発症 112
Ⅳ.慢性肝炎から肝硬変への病理組織学的進展 112
Ⅴ.C型とB型慢性肝炎の病理組織学的進展形態の違い 114
Ⅵ.C型肝炎関連肝硬変(HCV肝硬変)とB 型肝炎関連肝硬変(HBV 肝硬変)の病理形態の特徴 116
Ⅶ.C型慢性肝炎の治療による組織像の変化 116
Ⅷ.小児期の慢性肝炎の病理 116
4 HCV感染肝における遺伝子発現変化 本多 政夫,金子 周一 118
Ⅰ.C型慢性肝炎肝組織における遺伝子発現の特徴 118
Ⅱ.インターフェロン投与に伴う肝臓の遺伝子発現変化 119
Ⅲ.IL28B遺伝子多型と肝内ISGs発現の関連 120
Ⅳ.IL28Bマイナータイプの肝内ISGsは複数の因子によって制御されている 121
Ⅴ.肝内ISGs 発現とWNT5A 122
5 C型慢性肝炎における鉄代謝障害 仁科 惣治,日野 啓輔 123
Ⅰ.C型肝炎における酸化ストレス 123
Ⅱ.鉄代謝調節機構 124
Ⅲ.C型慢性肝炎における鉄代謝障害 124
Ⅳ.Hepcidinの転写調節機構 124
Ⅴ.C型慢性肝炎におけるhepcidin 転写障害機構 125
Ⅵ.肝内鉄蓄積とC型慢性肝炎の進展並びに発癌 126
6 C型慢性肝炎の抗ウイルス治療
1 日本肝臓学会C型肝炎治療ガイドライン 田中 篤 129
Ⅰ.治療適応の決定 129
Ⅱ.第1版・第1.1版におけるゲノタイプ1型・高ウイルス症例に対する治療推奨 130
Ⅲ.第2版におけるゲノタイプ1型・高ウイルス症例に対する治療推奨 131
2 効果を規定するウイルス因子 前川 伸哉,榎本 信幸 135
Ⅰ.IFN 治療反応性に関連するウイルス領域 135
Ⅱ.Direct―acting antiviral agents(DAA)製剤耐性と関連するウイルス領域 138
3 宿主因子IL28B とITPA 松浦健太郎,田中 靖人 142
Ⅰ.インターフェロン治療効果とIL28B 遺伝子多型 142
Ⅱ.Direct acting antiviral(DAA)療法におけるIL28B 遺伝子多型と治療効果 144
Ⅲ.ITPA 遺伝子多型と貧血 145
4 自然免疫系と抗ウイルス治療効果 朝比奈靖浩,新田沙由梨,渡辺 守 149
Ⅰ.HCV感染と自然免疫 149
Ⅱ.自然免疫系遺伝子の肝内発現プロファイルと抗ウイルス効果 150
Ⅲ.自然免疫系遺伝子の経時的発現と治療効果 152
Ⅳ.自然免疫系遺伝子発現プロファイルとIL28B 遺伝子多型との関連 152
Ⅴ.宿主自然免疫に対するHCVの逃避機構 153
5 C型慢性肝炎の抗ウイルス治療におけるデータマイニング 黒崎 雅之,泉 並木 155
Ⅰ.データマイニング解析 156
Ⅱ.5年以内に肝臓癌を発症するリスクを予測する 156
Ⅲ.少なくとも3年以内には発癌しない,治療待機可能な症例の予測 157
Ⅳ.Peg―IFN+リバビリン併用療法の治療効果予測 158
Ⅴ.再燃の予測はDAA 併用においても参考となるか 159
Ⅵ.国内外の他施設から報告されたデータマイニング解析 160
6 第2世代プロテアーゼ阻害薬を用いた治療 竹原 徹郎 163
Ⅰ.プロテアーゼ阻害薬の開発 163
Ⅱ.シメプレビルの開発試験 164
7 インターフェロン少量長期投与 八橋 弘 168
Ⅰ.IFN少量長期投与とは 168
Ⅱ.IFN少量長期投与法の理論 168
Ⅲ.IFN少量長期投与の実際 169
Ⅳ.IFN少量長期投与の海外での評価 169
Ⅴ.IFN少量長期投与の国内での評価 171
8 インターフェロン・フリー抗ウイルス治療のわが国における開発状況 熊田 博光 173
Ⅰ.治療実態と治験状況 173
Ⅱ.IFN フリー治療 174
Ⅲ.NS3,NS5 阻害薬の耐性検出率 179
9 海外における新規抗ウイルス薬の開発状況 井上 和明 181
Ⅰ.Globalな健康対策の対象としてのHCV 181
Ⅱ.新しいDAA 182
Ⅲ.肝移植前後の治療 185
Ⅳ.HIV との重感染(The photon―1 study) 185
7 C型慢性肝炎の治療― 補助肝庇護療法 山田 典栄 188
Ⅰ.肝庇護療法 188
Ⅱ.瀉血療法 190
8 代謝因子とC型肝炎治療効果 安居幸一郎,伊藤 義人 192
Ⅰ.肝脂肪化 192
Ⅱ.脂質代謝異常 194
Ⅲ.インスリン抵抗性 194
9 C型肝炎に対する肝移植と抗ウイルス治療 赤松 延久,菅原 寧彦,國土 典宏 198
Ⅰ.C型肝炎に対する肝移植 198
Ⅱ.移植後再発C型肝炎に対する治療戦略 199
Ⅲ.教室での生体肝移植後再発C型肝炎に対する治療 199
Ⅳ.肝移植後C型肝炎再燃に対する3 剤併用療法による抗ウイルス治療 200
第Ⅳ章 C型肝炎からの肝発癌の制御
1 C型肝炎からの肝癌発生
1 わが国の肝癌発生の現況と見通し 田中 英夫,細野 覚代,伊藤 秀美 203
Ⅰ.肝癌罹患率,海外との比較 203
Ⅱ.部位別に見た2007 年のがん罹患数 204
Ⅲ.年齢別に見た肝癌死亡率の推移 204
Ⅳ.性・年齢別に見た肝癌罹患率の特徴は? 205
Ⅴ.小児の肝癌罹患数の動向 206
Ⅵ.肝内胆管癌の罹患死亡の動向 206
2 高危険群設定に変化はあるか 建石 良介,藤原 直人,小池 和彦 208
Ⅰ.進むC型慢性肝炎・肝細胞癌患者の高齢化 208
Ⅱ.C型慢性肝炎発癌のリスクモデル 210
Ⅲ.C型肝癌患者における非肝硬変の増加 211
Ⅳ.性比の変化 212
3 ウイルス因子からの発癌機序 堤 武也,小池 和彦 213
Ⅰ.HCVによる酸化ストレス誘導 213
Ⅱ.コア蛋白による肝脂肪化 214
Ⅲ.コア蛋白と宿主蛋白の相互作用 214
4 GWASによる肝発癌素因の検討 加藤 直也,室山 良介,後藤 覚,松原 康朗,山下 直秀 217
Ⅰ.GWASとは? 217
Ⅱ.C型肝癌関連SNP 218
5 C型肝癌の全ゲノム配列解析による検討 柴田 龍弘 222
Ⅰ.進化するがんゲノム研究 222
Ⅱ.肝癌の全ゲノム解読 223
Ⅲ.肝癌における新たながん抑制遺伝子であるクロマチンリモデリング分子の異常 224
Ⅳ.肝癌における個別化医療 226
Ⅴ.肝癌組織内のゲノム多様性 226
Ⅵ.今後の肝癌ゲノム解析 227
2 抗ウイルス療法による肝癌発生の抑制 西口 修平,榎本 平之 228
Ⅰ.IFNによる肝発癌抑制効果 228
Ⅱ.抗ウイルス治療の進歩の影響 229
Ⅲ.SVR例に残存する病的状態 229
3 HCVCore アミノ酸置換の肝発癌における意義 芥田 憲夫 233
Ⅰ.Coreアミノ酸置換発見の契機 233
Ⅱ.テラプレビル併用療法における治療効果予測因子 234
Ⅲ.Coreアミノ酸置換と肝病態 235
Ⅳ.Coreアミノ酸置換と脂質代謝・糖代謝 235
Ⅴ.Coreアミノ酸置換とIL28B遺伝子多型 236
Ⅵ.Coreアミノ酸置換とSVR後の肝発癌 238
4 代謝因子,肥満とC型肝発癌 大木 隆正 240
Ⅰ.肥満とHCCの検討 241
Ⅱ.考 察 244
5 加齢とC型肝発癌 川口 巧,佐田 通夫 248
Ⅰ.加齢とHCV関連肝癌 248
Ⅱ.加齢とIFN 治療後肝発癌 251
Ⅲ.肝癌細胞にみられる遺伝学的変化 251
6 C型関連肝癌の治療― 予後の変遷 西川 浩樹,大崎 往夫 255
Ⅰ.C型関連肝癌の疫学 255
Ⅱ.C型関連肝癌の予後の変遷 257
第Ⅴ章 C型肝炎の肝外病変
1 C型肝炎と粘膜病変 長尾由実子,佐田 通夫 263
Ⅰ.扁平苔癬 263
Ⅱ.口腔癌患者における重複癌 265
Ⅲ.シェーグレン症候群 266
2 C型肝炎と自己免疫性疾患 奥瀬 千晃,四柳 宏 268
Ⅰ.甲状腺疾患 268
Ⅱ.シェーグレン症候群 270
Ⅲ.腎疾患 271
3 C型肝炎とリンパ腫 伊藤 敬義,荒井 潤,林 栄一 275
Ⅰ.HCV感染と悪性リンパ腫およびB 細胞異常 275
Ⅱ.抗ウイルス療法によるHCV関連リンパ腫の反応性 279
索 引 281