社会保険旬報 №3016【電子版】

《論評》「2040年の地域医療構想 ―『何床必要か』から『誰が何を担うか』へ 第1回:急性期拠点病院をどう選ぶか ―全身麻酔・救急車受入・常勤医師数からみた全国6877病院―」国際医療福祉大学 高橋 泰・小堀 仁

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出版社名
社会保険研究所
発行年月
電子版発売日
ページ数
42ページ
判型
B5
印刷版ISSN
1343-5728
電子版ISBN
 

巻号一覧

概要

《論評》「2040年の地域医療構想 ―『何床必要か』から『誰が何を担うか』へ 第1回:急性期拠点病院をどう選ぶか ―全身麻酔・救急車受入・常勤医師数からみた全国6877病院―」国際医療福祉大学 高橋 泰・小堀 仁
2040年に向けた地域医療構想では、病床数を何床にするかだけでなく、どの病院が地域の急性期医療を担うのかを具体的に議論する必要がある。本稿では、公開情報を病院単位で統合した全国6877病院について、全身麻酔件数、救急車受入件数、常勤医師数の3指標から急性期拠点としての「実績Level」を4段階に分類した。Level1は205病院、Level2は296病院、Level3は456病院であった。Level1・2は病院数では7.3%にすぎないが、確認できた常勤医師の57.2%を占める。制度上の急性期A、三次救急、大学病院本院との対応も高い。本連載では、この物差しを二次医療圏の人口、患者流動、地理条件と重ね、地域ごとに「誰が何を担うか」を考える。
地域医療構想で、まず「拠点病院」をどう見つけるか
地域医療構想の議論では、病床数がしばしば出発点になる。将来の人口や医療需要から必要病床数を推計し、現在の病床数との差をみる。その作業は必要である。しかし、地域の医療提供体制を実際に組み替える段階になると、「何床必要か」だけでは議論は前に進まない。救急を誰が受けるのか、手術をどこに集めるのか、大学病院は一般急性期をどこまで担うのか、人口の少ない地域の中心病院をどう維持するのか。最終的に問われるのは、「どの病院が、何を担うのか」である。
この問題を考えるためには、その前段階として、全国の病院を同じ物差しでみる必要がある。病床数が大きい病院をそのまま拠点病院と呼ぶのか。三次救急や大学病院といった制度上の肩書を拠点性の代理とするのか。それとも、実際にどれだけの手術と救急を担い、それを支える医師集団を持っているかをみるのか。私たちは、まず病院単体の実績から急性期拠点性をみることにした。

目次

《視点》AIの進歩と制度の課題 シンポジウムからの示唆
《座標》消費税減税法案が衆議院で審議入り/厚労省検討会が看護職員確保策を議論
《座標》日病らが病院整備の財政支援拡充を要望/正常・異常分娩の表記見直しで通知
《論評》「2040年の地域医療構想 ―『何床必要か』から『誰が何を担うか』へ 第1回 急性期拠点病院をどう選ぶか」高橋 泰・小堀 仁
《霞が関と現場の間で》(81)「スウェーデンの総選挙をめぐって」中村 秀一
《論評》「リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算における算定要件と施設基準の妥当性 急性期脳卒中患者のデータを用いた検討」石森 卓矢・樋口 怜奈・野本 正仁・腰塚 洋介・齋藤 拓也・中村 智之・美原 盤
《BOOK REVIEW》『これからの病院DX 縮む時代に伸びる病院が実践している経営戦略』
《論評》「ドイツ医療保険の公民二重構造とその弊害 ~日本における保険外併用療養費制度(の活用)をめぐる議論の参考として~」吉田 恵子
《潮流》健保組合の理事長への情報報告会
《潮流》出産の給付水準の議論をスタート
《潮流》後期高齢者の保険料等で金融所得を勘案
《潮流》救急救命士の3処置を特定行為から除外へ
《潮流》有料老人ホーム登録制の基準案まとめる
《潮流》米国製薬協がヘルスケアフォーラム開く
《療養の給付の取扱いについて》
《年金の動き》
《編集室・ワードカプセル》エピネフリン(アドレナリン)

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