医学のあゆみ290巻1号【電子版】
- 出版社
- 医歯薬出版
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2024/07/08
- ページ数
- 120ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥2,970 (本体¥2,700+税10%)
- 印刷版ISSN
- 0039-2359
- 印刷版発行年月
- 2024/07
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概要
企画:栗原裕基(東京大学アイソトープ総合センター)
・“Form ever follows function(形態は常に機能に従う)”(建築家ルイス・サリヴァン).合目的的で美しい生物の形態は,あたかも神様がサリヴァンの言葉通りにつくりだした賜物のようである.
・生物の進化は,形態形成の制約を受けながらも,新機能を獲得して環境変化に適応する過程である.進化と発生による造形美や,再生による機能と形態の再建をみるに,形態形成分野は生物の建築学ともいえる.
・形態形成の分子メカニズムや多細胞動態,形態形成に関する理論生物学と進化生物学,形態形成と種々の病態や疾患との関わり,オルガノイドによる新たな疾患研究について,第一線の研究者が執筆する.
目次
多能性幹細胞を用いた初期ヒト胚モデルの構築
内臓の左右軸を決定する左側特異的カルシウムシグナル創成のメカニズム
アクトミオシンによる形態恒常性の維持機構
モルフォゲン研究からみえてきた発生ロバストネスの分子基盤
形態形成におけるメカニカルな力の役割
■形態形成と多細胞動態
流体可視化解析から読み解く両側性ボディプラン
血管新生における血流による物理的力の役割
筋腱相互作用による骨格筋形態形成
血管による臓器の形態形成メカニズム
■形態形成の理論と進化
データ駆動型アプローチによる器官形態形成研究――組織変形動態の定量解析を起点に形態形成則の解明を目指して
細胞集団運動・組織形成とトポロジー
血管構造構築の数理モデリング
生命のかたちを捉えるデータ解析――トポロジカルデータ解析
口唇口蓋裂に表れる進化の足跡
フェレットを用いた大脳の形態形成と進化の研究
■形態形成と病態・疾患
顎顔面形成の分子機構とヒト先天性疾患――神経堤の発生分化を中心に
心室と大血管の連絡関係を支える分子機構
造血系と形態形成
臓器形成と代謝――シグナル分子として代謝産物
上皮幹細胞-細胞外マトリックス相互作用
神経オルガノイドによってみえてくるヒト脳組織の形態形成および病態再現