医学のあゆみ279巻1号【電子版】
- 出版社
- 医歯薬出版
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2021/10/04
- ページ数
- 120ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥2,860 (本体¥2,600+税10%)
- 印刷版ISSN
- 0039-2359
- 印刷版発行年月
- 2021/10
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概要
企画:杉山直也(沼津中央病院院長,日本精神科救急学会理事長)
・1998年の自殺の急増以降,その対策についてさまざまな分野の論説を目にするようになった.日本の動向はかねてより経済状況との連動が特徴で,1983年ごろのピークも中高年男性の増加で説明される.
・COVID-19パンデミック以降の様相はこれまでとは異なり,まさに“新たな局面”を迎えた.キーワードは“女性”,そしてパンデミック以前,急増後の対策が効果を発揮するにつれ課題となった“若年者”とされる.
・自殺の要因は多岐にわたる.多方面からの専門家による解説は,施策の最大特徴である“総合”対策に資することが期待される.本特集が“新たな局面”にあるわが国の現状と,今後の対策に向けた知識集となることを願う.
目次
グローバルな視点から見た日本の自殺未遂者対策――救急医療に求められる課題
■自殺予防研究の動向
診療報酬化された自殺予防医療――アサーティブ・ケース・マネージメント介入は自殺未遂者の自殺再企図・自傷行為を抑止する
コロナ禍における自殺の動向と対策
災害精神医療の観点から
臨床での活用が期待される自殺の生物学的知見
■危機・救急対応の標準化
精神科救急医療ガイドライン――自殺未遂者対応
自殺未遂者ケア研修会
■危機・救急対応の現状
救急医の視点から
精神科リエゾン医の立場から
PEECと病院前救護活動
精神科入院外医療での危機介入
受診前相談における自殺が切迫した事例への対応
自殺未遂者の理解と分類
わが国の自殺対策とコロナ禍のいのちの電話活動
プライマリ・ケア医による自殺予防と危機対応
自殺対策におけるSNSを活用した危機対応