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医学のあゆみ285巻10号【電子版】

第1土曜特集

抗体医薬の進歩と課題

出版社
医歯薬出版
電子版ISBN
 
電子版発売日
2023/06/05
ページ数
120ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥2,860 (本体¥2,600+税10%)

印刷版ISSN
0039-2359
印刷版発行年月
2023/06
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概要

抗体医薬の進歩と課題
企画:石井明子(国立医薬品食品衛生研究所生物薬品部),
   津本浩平(東京大学大学院工学系研究科津本研究室)

・世界ではすでに100品目を超える抗体医薬品が承認され,適応となる疾患領域はがんや自己免疫疾患にとどまらず,喘息,アトピー性皮膚炎,骨粗鬆症,感染症,眼疾患,神経系疾患などにも広がり,さらなる発展が期待される.
・近年の抗体医薬品開発の特徴として,IgG抗体のみならず抗体薬物複合体(ADC),二重特異性抗体,scFvやVHHなどの低分子抗体のように,構造の多様性が広がっていることがあげられる.
・このようななかで本特集では,抗体の特徴を理解し,今後の開発に求められる課題を共有すべく,「抗体医薬の進歩と課題」として,各領域の第一線で活躍する著者の方々に執筆していただく.

目次

■リード抗体取得・エンジニアリング技術
【可変領域】
モノクローナル抗体作製クロニクル――効率的なヒト抗体医薬品シーズの取得を目指して
ヒトADLibシステムおよびADLib KI-AMPによる治療用抗体候補の創出と最適化
抗原結合親和性向上のための技術
【IgG型抗体】
抗体のエフェクター活性を担うFcγ受容体
抗体の体内動態制御に関わる受容体FcRnをめぐる話題――FcRnのバイオロジー,FcRn親和性改変抗体の開発動向,関連する研究
抗体薬物複合体(antibody-drug conjugate:ADC)
t-CAP法を用いたコンジュゲート抗体の開発
【非IgGモダリティ】
低分子抗体――VHH,scFv
経口IgA抗体を用いた腸内細菌叢制御による治療薬開発
IgA抗体を用いた呼吸器ウイルス感染症治療薬の実現可能性
■有効性・安全性の予測・評価技術
抗体医薬品の体内動態総論
抗体医薬品の創薬研究における生理学的薬物動態 (PBPK) モデリングおよびシミュレーションの活用
Phosphor integrated dots(PID)技術を用いた抗体医薬の腫瘍組織内ミクロ薬物動態解析の開発
ADC医薬品の研究開発に不可欠な定量および定性分析技術
■臨床における最新動向
免疫チェックポイント阻害薬の有効性予測バイオマーカー
免疫チェックポイント阻害薬に対する耐性機序とその対策
近赤外光線免疫療法――近赤外光感受性ADCとしての薬剤デザインを中心に
炎症性腸疾患に用いられる抗体医薬品
乾癬,アトピー性皮膚炎等の皮膚疾患に用いられる抗体医薬品
抗体医薬品の血中濃度モニタリング
抗体医薬品によるインフュージョンリアクションなどの副作用の特徴とそのマネジメント